1. はじめに:ブログを書きたいけど時間がない、そんな悩みを解決した話

こんにちは。小中学校で算数・数学を教えている教員です。
突然ですが、「ブログを書きたいけど時間がない」「業務効率化に興味はあるけど、AIって難しそう」と感じていませんか?私もずっとそう思っていました。授業準備、教材作り、保護者対応……毎日があっという間に過ぎていきます。
そんな私が、ついに「トピックを1行入力するだけで、AIがブログ記事を書いて、WordPressに下書き保存までしてくれる」仕組みを作ることに成功しました。プログラミングの知識はほぼゼロ、PowerShell(Windowsの黒い画面でコマンドを打つツール)も今回が初挑戦です。
もちろん、何度もエラーに泣かされました。今日はその全記録を、同僚の先生にお話しするような気持ちで正直に書いていきます。「自分には無理」と思っている先生にこそ、読んでいただきたい内容です。
2. Claude Codeとの出会い:ターミナルで動くAIって何?
きっかけは、ChatGPTやClaudeといった生成AIを授業準備でちょこちょこ使い始めたことでした。「もっと深く活用できないかな?」と調べていたら、Claude Code(クロードコード)というものに出会ったのです。
これは一言でいうと、「ターミナル(黒い画面)の中で動くAI」です。普通のチャット型AIと違って、こちらが指示を出すと、AIが自分でファイルを読んだり、コマンドを実行したり、インターネットで調べたりしてくれます。
「これを使えば、ブログ記事のリサーチ→執筆→投稿まで全部自動でできるんじゃない?」と興奮したのが始まりでした。同僚に話したら「何それ、SFみたい」と言われました(笑)。
3. 最初の壁:インストールからつまずいた(実行ポリシーエラーとの戦い)
意気込んでスタートしたものの、いきなり最初のステップで止まりました。Claude Codeのインストールです。
Windowsには「実行ポリシー」というセキュリティの仕組みがあって、知らないスクリプトを勝手に動かさないようにブロックしてくれます。安全のためには良いことなのですが、初心者にとっては「赤い文字でエラーが出る → 心が折れる」の連続です。
「PSSecurityException」「スクリプトの実行が無効になっています」……英単語が並ぶエラーメッセージを見るだけで、汗がにじみます。教員生活で算数のテストの採点はたくさんしてきましたが、自分が「赤ペンで×をつけられる側」になる気分でした。
それでも、エラーメッセージをそのままチャット型のAIにコピペして「これ、どういう意味?」と聞きながら、一つずつ解決していきました。「分からないことを、分かる人(AI)に聞く」。これが今回いちばん大事なコツだったかもしれません。
4. WordPress接続の苦闘:ユーザー名に@が必要だった落とし穴
Claude Codeのインストールに成功し、いよいよWordPressと接続する段階へ。私はすでに自分のブログをWordPressで運営していたので、ここに自動で投稿できればゴールです。
ところが、ここでまた壁にぶつかります。「認証エラー」が出続けるのです。パスワードもユーザー名も合っているはずなのに、何度試しても弾かれます。
原因を突き止めるのに半日かかりました。犯人は……ユーザー名に「@マーク」を含めないといけなかったことでした。WordPressには「アプリケーションパスワード」という、外部ツール専用の特別なパスワードを発行する仕組みがあって、その認証では決まった形式のユーザー名が必要だったのです。
こういうのは、ガイドブックを読んでもなかなか書いていません。「実際に手を動かして、失敗して、はじめて分かる」類の知識ですね。授業中に子どもが「先生、なんでこの問題できないの?」と聞いてくる気持ちが、よく分かりました。
5. 転機:MCPを諦めてPowerShellで直接投稿する方法に切り替え
当初は、MCP(Model Context Protocol)という、AIと外部サービスをつなぐ最新の仕組みを使ってWordPressに接続しようとしていました。「これが今のトレンドらしい!」と意気込んだのですが……これがまったくうまくいかない。
例の「実行ポリシー」のエラーが、MCPの内部でも何度も発生してしまうのです。何度設定を変えても、何時間調べても、解決の糸口が見えません。教員の感覚で言うと、「正解の解き方にこだわりすぎて、テスト時間が終わってしまう生徒」みたいな状態です。
そこで思い切って方針転換しました。「MCPは諦めよう。もっとシンプルな方法でいい」。具体的には、PowerShellのスクリプトから直接WordPressのREST API(外部から投稿を送るための窓口)にデータを送る方法に切り替えたのです。
結果は……あっさり成功。あれだけ悩んだのは何だったのか、というくらい一瞬でした。
このときの教訓は、「最新でカッコいい方法より、自分の環境で確実に動く方法を選ぶ」こと。授業でも、新しい指導法より目の前の子どもに合う指導法のほうが大事ですよね。それと同じだと感じました。
6. ついに成功:ワンコマンドでブログが書ける感動
仕組みが完成した今、私の作業はこれだけです。
- Claude Codeを起動する
- 「○○というテーマで記事を書いて、WordPressに下書き保存して」と1行打つ
- あとはコーヒーを飲んで待つ
すると、Claude Codeが勝手にネットでリサーチして、構成を考えて、記事を書いて、データに変換して、PowerShellスクリプトを実行してWordPressに下書き保存までしてくれます。
初めて「投稿成功!」の緑色の文字が画面に表示されたとき、家で一人、思わず声を出して「よっしゃ!」と言ってしまいました。妻に変な目で見られましたが、あの感動は今でも忘れません。
7. 応用編:数学プリントの自動生成にも挑戦
調子に乗った私は、次に数学の穴埋めプリント(まとめノート)の自動生成にも挑戦しました。これも見事に成功。
例えば「中学2年・連立方程式・第1節の代入法だけ」というように、節レベルでピンポイントに範囲を指定できます。指示を出すと、Claude Codeが「問題版」と「解答版」を同時に作成してくれるのです。
これまで、テスト前のまとめプリントを作るのに毎回1〜2時間はかかっていました。それが今は、指示を出してから印刷までほぼ自動。生み出された時間で、生徒一人ひとりへの声かけや、教材研究にもっと時間を使えるようになりました。
ブログの自動化はゴールではなくスタートだったわけです。「同じ仕組みで何ができるか?」と考え始めると、教員の業務にはまだまだ自動化できることがたくさんあります。学年通信、テスト分析、座席表……アイデアは尽きません。
8. 「自分には無理」と思っている先生へ:最初の一歩は「claudeと打つだけ」
ここまで読んで、「すごいけど、やっぱり自分には無理そう」と感じた先生もいるかもしれません。気持ちはとてもよく分かります。私も最初はそうでした。
でも、ぜひ最初の一歩だけでも踏み出してみてください。具体的にはこうです。
- Claude Codeをインストールする(公式サイトに手順があります)
- ターミナルを開いて、「claude」と打つだけ
- あとは、AIとチャットするように、日本語で「○○がしたい」と頼むだけ
本当にこれだけです。プログラミングの知識は要りません。むしろ、「分からないことをAIに正直に聞く力」のほうが大事です。これって、私たち教員が日々生徒に教えている「分からないことを質問する勇気」そのものですよね。
エラーが出たら、その赤い文字をそのままAIにコピペして「これ何?」と聞けば、ほぼ全部教えてくれます。怒られたりしません。何度聞いても、優しく付き合ってくれます。
9. まとめ:失敗しても別の道がある
今回の経験で、私が一番伝えたいことは2つです。
1つ目は、「非エンジニアでもClaude Codeは十分に使える」ということ。プログラミングの知識ではなく、「やりたいこと」を言葉で説明できる力があれば、AIが残りを埋めてくれます。私たち教員は、毎日子どもたちに物事を説明している「説明のプロ」です。実はAIとの相性は抜群だと思います。
2つ目は、「失敗しても、必ず別の道がある」ということ。私はMCPで詰まりましたが、PowerShellに切り替えて成功しました。一つの方法でうまくいかなくても、それは「あなたができない」という意味ではありません。「その方法が、今の環境に合わなかった」というだけのことです。
ブログ執筆や教材作成に追われて、毎日くたくたになっている先生方。AIは、私たちの代わりに作業をしてくれる「もう一人の自分」になり得ます。空いた時間を、目の前の子どもたちのために使えるようになります。
どうか、最初の一歩を踏み出してみてください。同じ志を持つ先生方とつながれたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。質問やご感想があれば、ぜひコメントでお知らせください。


コメント